
業界研究や企業研究ってなにすればいいの?
そもそもやり方がわからない・・・

業界研究や企業研究は自分の就職先を選ぶときにとても役立つんだ!
この記事で業界・企業研究の目的とやり方を理解しよう!
この記事では以下のことをご紹介します。
✅「業界研究」と「企業研究」の目的
✅「業界」「業種」「職種」の意味や違い
✅ 業界研究・企業研究のやり方(就職したい企業を見つける方法)
業界研究・企業研究とは
業界研究は、世の中にある業界について調べ、業界の種類や特徴を知り、自分が就職したい業界をみつけるために行います。
企業研究は、企業の特徴を理解し、自分との相性を確認したり、興味関心のある企業をみつけるために行います。
業界研究で気になる業界を絞り、企業研究でその業界に所属する企業について詳しく調べるというイメージです。

就職先を調べるときは「業界研究」と「企業研究」をセットで考えることが大切です!
業界研究・企業研究を行う目的
業界研究と企業研究を行う目的は2つあります。
2.自分が働きたい業界・企業の理解を深める
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.自分が働きたい業界・企業を見つける
業界研究をする目的は、数多く存在する業界や企業の中から自分が働きたい就職先を見つけることです。
就職先を探すうえでは、まず世の中にどのような業界が存在するのかを把握することがとても重要です。
業界全体を把握し、気になった業界や興味のある業界を詳しく調べていくことで自分の働きたい業界を見つけましょう。
業界を絞ることができたら、その業界に所属する企業の中から就職したい企業を選びましょう。
2.自分が働きたい業界・企業の理解を深める
業界研究と企業研究の2つ目の目的は、自分が働きたい業界と企業の理解を深めることです。
業界の理解を深めることで、その業界や企業の現状や動向を把握したり、
自分の適性に合っているかなどの自分との相性を確認することができます。
また、業界や企業の理解を深めることで「志望動機」を明確にできたり、
業界・企業の理解度をアピールすることができるので、面接選考を突破しやすくなります。

業界や企業についてしっかり理解できれば、入職後に「思っていた仕事と違う」といったミスマッチを防ぐこともできるよ!
基本用語を理解しよう
業界研究・企業研究を行う資料には「業界」「業種」「職種」といった用語がでてきます。
はじめに「業界」「業種」「職種」の違いがそれぞれの意味を理解しておくことで
業界・企業研究をスムーズに進めることができます。
それぞれの意味や特徴を見ていきましょう。

基本用語をきちんと理解しておけば資料を正確に読み解けるようになるよ!
「業界」とは

「業界」とは企業がどのような活動を行っているかによってグループ分けしたものです。
一般的に以下の8つのグループが分かれ、それぞれのグループの中でさらに細かく分かれますが、
明確な基準などはありません。
① メーカー
メーカーは、製品(モノ)をつくる仕事を行う企業全体のことです。
自動車、家電、食品、洋服、などのさまざまななメーカーがあり、扱う製品ごとに幅広い業種の企業が存在します。
② 商社
商社は生産物や商品を販売、流通を行う業界です。
メーカーから仕入れた商品を小売店などに販売し、その仲介料で収益を上げます。
あらゆる分野の商品を取り扱う「総合商社」と特定の分野の商品を取り扱う「専門商社」があります。
③ 小売
小売とはメーカーなどから仕入れた商品を、消費者に販売する業界を指します。
百貨店、スーパー、コンビニ、専門店などがあります。
④ 金融
金融は、銀行、証券、保険などの経済を支える仕事を行う業界です。
個人、企業とお金や債券のやり取りを行う銀行や債券が代表的な業界です。
⑤ サービス
サービスは個人や企業にサービスを提供する仕事を行う業界です。
日常生活に馴染み深い分野(旅行やフードなど)、医療・福祉・教育、インフラ(鉄道・電力・ガスなど)までさまざまなサービスが存在します。
⑥ IT・通信
IT・通信業界は、情報の伝達や処理・加工に関わるサービスを提供する業界です。
専門知識が問われる業界で、ソフトウエアやインターネット、通信などがあります。
⑦ 広告・出版・マスコミ
広告・出版・マスコミ業界は、世の中にあるあらゆる情報を伝える仕事です。
主に「新聞」「放送」「出版」「広告」などがあります。
⑧ 官公庁・団体
官公庁・団体は地方公共団体や学校などの公的な事業を行う団体の業界です。
主に国や地方の公務員などがあります。

「業界」の定義はあいまいで、就活サイトなどによっても少し分類方法が違ったりするので注意が必要です!
「業種」とは

「業種」とは取り扱う商品やサービスの内容によってグループ分けしたもので、
総務省の「日本標準産業分類」を基準に分類されるのが一般的です。
具体的には、「建設業」「製造業」「電気、ガス、熱供給、水道業」「情報通信業」
「運輸業、郵便業」「卸売業、小売業」「金融業、保険業」など、20の大分類に分かれ、
さらに細かく中分類に分かれます。

業種は業界とは違って、日本標準産業分類によって分類されているんだね!
「職種」とは
「職種」とは企業内の仕事内容によってグループ分けしたもので、仕事内容の違いによる会社組織内の役割を指します。
代表的な分類として以下のような職種が挙げられます。
営業
商品やサービスの紹介や販売を行います。
新規開拓や既存顧客への営業があり、顧客も個人か法人で仕事内容が異なります。
コミュニケーション能力が求められます。
事務
事務は「総務」「人事」「財務」「経理」などの部門で会社運営に関する業務全般を行います。
事務の業務は配属される部門によって異なります。
企画
企画は新商品やサービスの企画開発を行います。
広報
広報は自社の商品やサービスの情報発信を行います。
また、市場調査などを行いニーズを把握するためのリサーチ業務も行います。
販売、接客
販売、接客は商品やサービスの提供を行います。
主に店舗での接客や販売などの運営を行います。
コミュニケーション能力が求められます。
IT(エンジニア等)
ITはコンピューター関連の仕事を行います。
プログラマー、システムエンジニアなどの職種があり、コンピューターの専門知識を活かして業務を行います。

職種は同じ名称でも企業によって業務内容が異なることもあるよ!例えば「営業」でもマーケティングをメインに業務としている場合など
就職したい企業を見つけるための4ステップ

業界研究と企業研究は別物とは考えずに、同時に進めていくことが仕事選びに役立ちます
ここからは業界研究と企業研究の両方を通して、自分に合う仕事を選ぶ方法を4ステップでご紹介します。
それではステップ1から見ていきましょう。
ステップ1 ビジネスモデルを理解する
まずはそれぞれの業界・事業のビジネスモデルを理解しましょう。
ビジネスモデルを理解することで、仕事のイメージができるので自分が働きたい業界(事業)かどうかを判断しやすくなります。
ビジネスモデルは「何を(What)」「誰に(Who)」「どう売るか(How)」の3つの視点で理解しましょう。
① What(何を提供しているか)
企業が提供しているものが「商品」か「サービス」に分かれます。
② Who(誰がお客さんか)
「商品」または「サービス」を提供している対象(お客さん)は「企業(会社)」または「個人」に分かれます。
企業を対象とする場合は「BtoB(Business to Business)、個人を対象とする場合は「BtoC(Business to Consumee)」と呼ばれます。
③ How(どのように届けるか)
「商品」または「サービス」をお客さんにどのように届けるかを理解しましょう。
「BtoB」であれば取引先との商談と行い、「BtoC」であれば店舗販売でお客さんに直接商談したりネット販売を通じてサービスを提供したりします。

「何を、誰に、どう売るか」でビジネスモデルを理解して、自分が働きたい業界をしぼり込もう!
ステップ2 市場規模と業界動向を調べる
ステップ1のビジネスモデルでしぼり込んだいくつかの業界(事業)の市場規模と業界動向を調べましょう。
市場規模と業界動向を把握することで、その業界の現状(安定している業界か)や将来性(これから成長していく業界か)を知ることができます。
市場規模とは、ある業界や業種の市場における、年間の商取引の総額(売上)の大きさを表す指標です。
一般的には、業界全体の年間売上高がその業界の市場規模と定義されています。
まず、市場規模から調べていきましょう。
市場規模の調べる方法
市場規模を調べる方法は以下の3つがあります。
① 官公庁が発行する資料
官公庁が発行する資料は信頼性が高く、市場規模を調べるのに正確なデータを収集できます。
財務省の「法人企業統計調査(営利法人等の企業活動の実態を把握するために財務省が行っている調査)」や経済産業省「工場統計調査(経済構造統計を作成することを目的に経済産業省が実施している調査)」などがあります。
② 業界団体が発行する資料
業界団体が市場規模レポートを公表していることがあります。
自分の希望する業界団体のホームページなどでデータを収集して市場規模を確認しましょう。
③ 民間企業が発行する資料
民間企業が統計レポートを公表していたり、調査会社が無料で市場レポートを公表していることがあるので確認してみましょう。

市場規模をつかめたら、次に業界動向を調べましょう!
業界動向を調べる方法
業界動向を調べる方法は以下の3つがあります。
① 業界団体関連のWebサイトを活用する
業界団体のホームページでは、その業界についての情報を得るとともにその業界の動きや成長性なども知ることができます。
また、最新の情報を知ることができるので、タイムリーな情報を得ることができます。
② 経済産業省が公開する白書
経済産業省や総務省が公開する業界・産業別の白書で業界動向を確認することもできます。
『中小企業白書(経済産業省)』は業界の動向が詳しく理解することができるのでおすすめです。
③ 専門雑誌や専門新聞で情報を集める
業界研究のための本や雑誌は、業界に関する多くの情報をまとまって得ることができます。
業界の一覧から各業界の詳しい情報が図解でわかりやすくまとまっているので、業界全体を理解しやすいです。
『業種別審査事典』や『TDB report(帝国データバンク)』などがおすすめで、業界動向(業界全体の動向と今後の見通し)、市場規模、需給状況、主要企業の動向などが記載されています。
ステップ3 企業の情報を収集する
ステップ1、2で絞った業界に属する企業の情報を収集しましょう。
企業の情報を集めるときには、どのようなデータを見ればよいかを知っておくことが大切です。
情報収集で見るべきデータから確認しましょう。
情報収集で見るべきデータ
企業の情報収集をする際は以下のデータに注目して確認するようにしましょう。
事業内容
企業の情報収集の第一歩は事業内容を知ることです。
ステップ1で紹介したように「何(商品・サービス)を誰(会社・個人)にどのように売るか」の視点で事業内容を必ず確認しましょう。
市場占有率(シェア率)
市場における売上の占有率がどのくらいあるか。
企業の商品・サービスが市場で市場占有率の数字が高いほど業界内での主要企業であると言えます。
知名度が低くても大手よりも市場占有率が高い企業も多く存在するので知名度だけで判断しないようにしましょう。
売上高と営業利益
売上高とは、企業が提供する商品やサービスで稼いだ売上金額の総額のことです。
この売上高が高いと企業の儲けが高いと判断できます。
営業利益とは、売上総利益(粗利)から経費差し引いた利益のことです。
売上高と営業利益は企業の経営状態を見極めるうえで重要な数字です。
この数字のここ数年の推移が順調に伸びているかを確認しましょう。
数字が順調に伸びていれば安定、成長していると判断できます。
なお、営業利益については、先行投資のため一時的に減っている年もある場合がありますが、翌年や翌々年に回復していれば安定していると判断できます。
有給休暇取得率、平均残業時間
有給休暇取得率は付与される有給休暇日数に対して、1年間で何日有給休暇を取得しているかを示す数字です。
この数字が高いほうが休みを取りやすく、働きたいやすい環境であると評価されます。
平均残業時間は、残業時間の月平均のことです。
この平均残業時間が20時間程度におさまっているとホワイト企業と評価されることが一般的です。
早期離職率
新卒で入社した社員が3年以内に離職(退職)した割合を示す数字です。
この数字が低いと離職者が少なく、ホワイト企業と評価されます。

次に具体的な情報収集の仕方を見ていきましょう!
情報収集の仕方(何で調べればいいのか)
上記で紹介した「情報収集で見るべきデータ」を意識して、実際に情報収集を行ってみてください。
具体的に企業の情報収集をする方法は以下の3つです。
四季報
四季報には「会社四季報」と「就職四季報」の2つがあります。
会社四季報は、上場企業のみが対象で企業の業績(売上高、経常利益など)や財務状況などの詳細データが記載されています。
特定の企業を深く研究するときに役立ちます。
就職四季報は、約5000社を対象に採用数、有給取得率、残業時間、業績などの就職目線の情報が記載されています。
会社四季報で企業業績などを確認し、気になった企業を就職四季報で就職に直結する情報をさらに調べるというように2冊を併用して利用する方法もあります。
就活サイト
就活サイト(ナビサイト)で検索条件に業界を指定して検索することで、企業情報を確認することができます。
特に大手人材会社(マイナビ、リクナビなど)が運営する就活サイトには多くの企業情報が記載されているので、登録して検索してみることをおすすめします。
合同説明会やインターンシップに参加
人材会社などが開催する合同説明会に参加することで、企業情報を収集することができます。
合同説明会では、実際にその会社で働いている社員の生の声を聞くことができるので、ネットや情報誌では知ることができない社内の情報を得ることもできます。
大手の就職支援会社が運営する「合同企業説明会」などには、1,000社以上の企業が参加することもあるので、知らなかった業界や企業に出会えたり、効率よく業界情報を知ることができます。
気になる企業が絞れていればインターンシップに参加することもおすすめです。
インターンシップで実際に企業の業務を体験することで、企業の事業内容などを詳しく理解することができます。

企業の情報収集は複数の媒体で行うことがおすすめです!
ステップ4 業界・企業研究をまとめる
ステップ1~4までで調べた業界・企業研究の内容を紙やデータでまとめましょう。
まとめる際は、以下の項目をシートに書き出しましょう。
企業の基本情報
企業の設立年、年間売上高、従業員数、従業員の平均年齢、企業理念などをホームページで調べて記入しましょう。
事業内容
企業の事業内容をまとめましょう。
ステップ1で調べたビジネスモデルも含めて記入するようにしましょう。
業界の市場規模
ステップ3で調べた市場規模を記入しましょう。
業界内の市場占有率(シェア率)
ステップ3で調べた市場占有率データを記入しましょう。
将来性
ステップ3で調べた業界動向や売上高・営業利益などを基に業界・企業の将来性を記入しましょう。
業界全体と企業を分けて記入しましょう。
福利厚生
年間休暇日数、有給休暇取得率、早期離職率、残業時間などを記入しましょう。
サンプル ⇨ 業界・企業研究シート(サンプル)

気になった業界や企業の研究内容をまとめて比較することで、自分に合った仕事を選びましょう!
まとめ
業界研究と企業研究は、自分の就職先を考えるときには必ず必要になります。
業界・企業研究は時間もかかり、正直めんどくさいと感じると思いますが、納得した企業に就職するために行うようにしましょう。
業界を知るだけでも選択肢がかなり広がります。
また、業界や企業について深く理解していると、志望動機が明確になるので、面接や書類選考を突破しやすくなります。
まずはこの記事でご紹介した「業界研究と企業研究で自分の働きたい仕事」をステップ1~4で試してみてください。
業界・企業研究に慣れてきたら、「自分の強みが活かせる業界はどこか」「経験やスキルを活かせるか」といった自己分析と合わせて考えることもおすすめです。




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